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おなかのヘドロ(宿便)をとりましょう。   理学博士 岡部 薫










第1章・・・・・・あなたのカラダは宿便だらけ!?

■ 24時間食べ物の旅

まず、ものを食べる、ということから考えてみましょう。私たちは習慣的に毎日食べ物を摂っています。食べた物がエネルギーとなって活動源となっていることは、だれでも、ただ何となく知っています。でも食べた物がどのような経路でどんな働きをしてくれているか、ということになると大抵の方は答えに窮してしまいます。

私たちは口から食べ物を入れます。舌の先で甘い、辛いを感知します。それと同時に、口の中で唾液の分泌が始まります。唾液は、歯によって咀嚼された食べ物をさらに溶解する役目を持っているわけですが、同時にまた毒消しの役目も持っているのです。唾液の中にある酵素やビタミン類が発ガン物質まで撃退してくれているのです。

唾液の力を借りて咀嚼された食べ物は、口の中で糖質に変わり、呑みこむと食道に下りていきます。その際、食べ物が肺のほうに行かないように気管支の道が自動的に閉鎖され、食べたものはきちんと食道のほうへ送り込まれていきます。もし慌てて物を飲み下したり、水を急に流し込んだりすると、気管支の自動ドアの閉まり具合が一瞬遅れてゴホンゴホンとむせるわけで、「慌てるなっ、もう一度やりなおせっ」と口のほうに押し戻してしまいます。人間の体の中というのは興味津々、実によくできているのです。

食道の長さは約30センチあります。食べた物が下りていくときも一度にドサッと落ちるわけではなく、キチンと交通整理が行われており、順序よく、段階的に、少しずつスベリ落としてくれるのです。食べた物はすべてエネルギー源となるものですから、取り扱いは慎重に、大切に行われているのです。

食べた物が食道の底に落ちてきますと、胃の入り口(噴門部といいます)のドアがまた自動的に開かれて、食べた物を胃の中へ迎え入れてくれます。迎え入れると、またすぐドアが閉められてしまい、食べた物が逆流しないように胃袋の中へ完全に閉じこめてしまいます。もし胃の中がまだ満タン状態であったり、極度に消化力が弱まっていたり、あるいは猛毒がはいってきたりすると、胃は怒って、「出ていけっ、胃で受け付けるわけにはいかん!」 と食道のほうへ押し戻してしまいます。これを嘔吐といいます。

■ 人間は体内に偉大なオートメーション工場を持っている

胃の中では強力な胃液を分泌させながら、1〜2時間で食べた物をドロドロにこなしてくれます。そして、酸性にしてしまうと、はじめて腸の入り口(幽門といいます)が開き、十二指腸へ送られます。

十二指腸へ送られてきた食べた物は、ここで肝臓から分泌されてくる胆汁によって完全に脂肪を分解し、さらに小腸へ送るのです。ちなみに十二指腸というのは、文字どおり指が十二本の長さ(平均12センチ)であるところからその名が付けられています。ついでに述べておきますと、腸というのは十二指腸、小腸、大腸、直腸の総称で、その長さは日本人の場合で平均3.9メートルといわれています。

小腸では消化されてきた養分を吸収し、大腸では主に水分を吸い上げながら養分のカスを力強く押し出しています。つまり、このカスはウンチです。ウンチは時速10センチから20センチのスピードで直腸へと送り込まれてきます。

直腸はいわばウンチの貯蔵庫のようなもので、これがいっぱいになると、私たちは便意を催し、トイレへ行きたくなり排泄するわけです。

食べてから排便するまでの全行程をおよそ24時間で終了します。したがって私たちの体の中は昼夜兼行で毎日ゴットンゴットンとたのもしく働いているのです。その偉大なオートメーション工場を、私たち一人一人がみんな体の中にもっているのです。

そのオートメーション工場では胃腸から糖を、膵臓からインシュリンを、そして副腎からアドレナリンを生産して肝臓へ送り込んでおります。肝臓ではそれらをグリコーゲンにして体の全機能を動かしているのです。腸から吸収された養分で血液が生産され、私たちの活動力となっています。

こうしてみますと、わずか5メートルほどの一本の消化器官がまことに神秘的、かつ高邁な作業をしてくれていることがおわかりになってくると思います。

体の中のこれらすべての器官がそれぞれ活発な働きをし、任務を遂行している状態を健康体といいます。私たちは体の中のしくみを知っておくと同時に、各器官が渋滞無く快調に働くように努めなくてはならないのです。

■ なぜ、お腹の中が汚れるのか。どうして、便秘になるのか。

私たちは、一生のうちにどれくらいの量の飲み食いをするのでしょうか。仮に人生を60年として、私たちは一生の間にざっと50トンの食べ物と5万リットルの水分が必要だといわれています。それらを毎日、体の中にほうり込んでいるわけで、当然、私たちの体内にゴミがたまり、汚れがひどくなっています。

水道管を見てください。直線的でなんの抵抗もなくストレートに水を流すあの水道管ですら長い年月がたつと水垢がつき、汚くなります。私たちの体の中も同じです。まして私たちの体の中を流通する物は水だけではありません。肉や魚や、野菜や果物などいろいろな食べ物が毎日雑多に胃腸へほうり込まれてくるわけです。しかも私たちの胃腸は複雑に曲がりくねっていて、無数のデコボコ状になっています。流通がスムーズであるはずがありません。

さらに私たちの腸の内側(小腸上皮細胞)には、ちょうど絨毯(じゅうたん)の毛のような絨毛(じゅうもう)と呼ばれる組織がぎっしりと密生しているのです。この絨毛組織は私たちの体内に養分を取り込む大切な役目を持っているのですが、その反面、食べた物の残滓がデコボコ状の絨毛の間にひっかかり、残留してしまうのです。

一度食べた物のカスがひっかかりますと、あとからあとからそこへカスがたまってしまい、腸内の流通を妨げるばかりでなく、大切な腸の吸収力を弱めてしまいます。この残留物を医学用語では腸内容物、一般には宿便と称しております。この宿便は、ただ単に腸内の流通を妨げ、養分の吸収力を弱めるだけではなく、腸の機能を低下させ、便秘をひきおこし、内臓の各器官を汚染していく諸悪の根源なのです。

私たちは毎日、歯を磨きます。それは歯と歯の間に挟まった食べ物のカスを取り除き、虫歯を予防するためです。それと同じことが腸の内部にもいえるのです。この宿便を大掃除してやることによって、便秘や肥満・痩せすぎを解消し、健康の回復、病気予防にもなるからです。

■ 宿便の皮膚への影響 皮膚の断面図

健康な人は、顔の血色がよく、肌に弾力があり、ツヤツヤとしていかにも内面からにじみ出る生命の輝きがあります。逆に不健康な人は、顔が青白く、皮膚に光沢がなく、ガサガサして潤いがありません。血液の老廃化や悪循環が皮膚の細胞にまで影響を及ぼしているからです。私たちの体は正直なもので、健康状態は皮膚という表面にあらわれてくるのです。皮膚こそその人の健康のバロメーターといえましょう。

私たちは全身を皮膚で覆われていて、保温の役目と同時に微生物や毒物などの外敵の侵入を防いでくれています。皮膚には毛穴や汗腺のほかに、直径400万分の1ミリという目に見えない網の目が無数にあります。その網の目で毛細血管が皮膚呼吸をし、内臓器官の円滑な活動を助けているのです。

また、私たちの皮膚は毎日、その日の皮膚がはがれ落ちて新しい皮膚を作っていまです。血液の循環が悪くなったり皮膚呼吸が不足したりしてくると、その日の皮膚が落ちずに残ってしまい、新しい皮膚がうまれてきません。ですから、肌のつやが悪くなります。青白い病的な肌、というのは、この新陳代謝の衰えた肌にほかならないのです。

みずみずしい肌というのは、血液の循環がよく、皮膚呼吸が活発な状態です。特に女性は化粧品を使うとき、皮膚呼吸がふさがれてしまいます。常に肌を清潔にして皮膚の新陳代謝にこころがけてほしいものです。それにはやはり胃腸の宿便を取り除き、胃腸の機能を高めてやる必要があるのです。

人間の皮膚の総面積は、成人の場合で約1万6千平方センチですが、それらの表皮は一見、板のような平面ですが、実は細かいヒダがあり、伸縮性を持っています。老化するにつれて皮膚は風化し、弾力を失い、伸縮が緩んでヒダはミゾになってきます。いわゆるシワと呼ばれるものです。目尻や口元・首筋にシワができやすいのは、その部分の筋肉の運動量が多く老化が早いからです。

私たちの目に見える皮膚、つまり表皮の厚さは、だいたい0.1ミリから0.3ミリくらいで、きわめて薄く、最も厚い足の裏でも1.3ミリくらいしかないのです。そんな薄い表皮ですから風化による皮膚の衰えはどうしてもさけられません。しかし皮膚の老化にプレッシャーをかけることはできます。腸の働きを活発にしてやることで皮下組織は若返り、皮膚呼吸が旺盛になってくるからです。

人間は0.6パーセントの皮膚呼吸をしておりますが、もし人間が皮膚の総面積の半分をヤケドしたら死に至ります。それを考えますと、わずか0.6パーセントの人間の皮膚呼吸がいかに大切なものであるかがわかるでしょう。

■ 宿便は簡単にはとれない。いろいろな便秘と宿便解消法

女性の80%は便秘症だといわれるくらい便秘に悩む人が多く、便秘解消と宿便清掃についていろいろな方法が伝えられています。その例をいくつかあげてみましょう。

コンニャク・・・・・・
昔から「砂払い」といって、コンニャクを食べれば宿便がとれるといい、宿便取りの代表的な民間療法にあげられております。また腸の熱をとるという効果でも知られています。コンニャクは消化されないままに腸の中を通っていきますので、その際、腸壁にこびりついている宿便を引っかけて、体外へ排出してくれるのです。

植物繊維・海草・・・・・・
キャベツは繊維が多いので腸管に刺激を与え、宿便取りに役立っています。加えてビタミンCを多く含有し、また血液中のカルシウムイオンを高めるビタミンKのほかEなども含有しているので、女性には人気があります。ジャガイモ・サトイモもアルカリ食品で便秘解消に役立ち、サツマイモの切り口から出てくるあの白い粘液も便秘を防ぐ力を持っています。このほかダイコン、豆腐のオカラ、リンゴにも同様の効果があるといわれております。 海草類の中では特にヒジキが知られており、ヒジキとレンコンの油炒めを続けて食べれば便秘は解消する、といわれるくらいです。そのうえヒジキはアルカリ性食品でカルシウムが多く、血液の老化を防ぐので常食するようおすすめします。ワカメもまた便秘に有効なだけでなく、血圧を安定させてくれます。昆布のヨードも体内の新陳代謝を促進し、動脈硬化を予防する働きをもつことがしられています。

玄米・・・・・・
便秘解消には玄米食が一番だ、という声もききます。小麦胚芽もビタミンB1、B2を多く含み、糖質の代謝を促進してくれるので、便秘の解消に有効です。特に玄米の外皮に含まれているフィチン酸には強い排泄作用があります。この外皮は消化されないまま腸壁に付着した宿便をはがしてくれるのです。しかし一般にはなかなか玄米には手がでません。食べておいしくないからです。玄米を常食にするとなると、家族から反対の声があがりそうです。

以上、ざっと便秘に効くといういくつかの食べ物をあげてみましたが、効果はある、という程度で、決定的に宿便をとる方法は見あたりません。コンニャクにしても、玄米にしても、消化されないまま確かに腸壁の宿便を引っかけてはくれますが、それはあくまで宿便の表面のホコリをとってくれたという程度であって、20年、30年と固着した宿便というものは、そう簡単にはとれません。コンニャクは玄米では腸内の大掃除にはならない、ということです。

断食療法・・・・・・
断食なら完全だろう、という人もいるでしょう。しかし、これにはかなり強い意志が必要です。1週間から10日の断食をつづけないと体内の宿便はとれません。その間、食欲との猛烈な闘いです。断食によって腸の中を空の状態にしてやると、腸は栄養分をとろうとして収縮力を強め、それが宿便を分解し、体外へ押し出してくれるといいます。しかし、こうした自然に逆らう療法はどうなのでしょうか。断食によって赤血球は不足してきますし、断食のあとの反動で腸の働きはかえって弱まってきます。それよりも怖いのは、元の段階に食事を戻す復食の方法を誤ると死に至ることさえもあるということです。素人の断食、復食はきわめて危険を伴いますので専門家の指導監督のもとで行う必要があります。