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おなかのヘドロ宿便をとりましょう。
理学博士
 岡部 薫
宿便の取り方・
便秘の解消法
こちら

おなかに人工ダムをつくり、水のチカラで宿便をとる
第4章Zイオン入湯健康法  Hamax−Z

4-1

宿便清掃だけではまだ足りない
イオナミンによって体の中の宿便はとれました。宿便 をとったことで体調はきわめて良好となりましたが、それだけではまだ完璧だとはいえません。人体を動かしているのは胃腸という機関車ですが、その人体を指揮しているコントロールタワーは自律神経だからです。

すでに第2章において私は自律神経の重要性を説いてきました。そして、その自律神経の能力を維持するにはイオンが不可欠なものであることも述べてきました。胃腸の働きだけが健全になっても私たちの全機能を統合している自律神経をおろそかにしてはなんにもなりません。

私はそのために、海草が海水からイオンを摂取するように、皮膚面からイオンを体内に補充、注入してやることを研究してみたのです。そして、入湯[Hamax−Z]を開発し(詳しくは後で述べますが)、これをZイオン入湯健康法と名づけています。Hamaxの名は、私が経営している浜松工業株式会社の「浜」の一字を織り込んだのです。さらに「浜坂」は私の郷里の地名なのです。懐かしい地名を社名に借用したわけです。

この入湯法に入るまえに、まず家庭のお風呂について考えてみたいと思います。イオンに深い関係があるからです。私たち日本人は風呂好きな国民として知られています。お風呂に入るということは、もちろん皮膚の汚れを洗い流して清潔にし、血行をよくし、心身の疲労を和らげてくれます。ぬるめのお風呂にゆっくりとつかっていますと体内の血行がよくなり、不良体液が外に排出されます。

よく、「一番湯に入るよりも、風呂は女性の後に入れ」といわれます。というのは、女性が入った後のお風呂は有機物で汚れていて、肌になめらかだからです。女性が入ったあとにかぎらず垢や汗が混じっているお風呂の方がよいのです。なぜよいのかといいますと、一番湯は不純物がないため熱の伝導が速く、肌を強く刺激するからです。そればかりではありません。体の中のミネラルも塩分も吸い出されてしまうのです。これはまことに由々しき問題です。

お風呂は確かに皮膚の汚れをとり、血行をよくし、疲れをとってくれます。でもイオンという点から考えますと淡水のお風呂は好ましくないのです。淡水のお風呂に体をつけますと、私たちの体内にある貴重なイオンは体外へ出ていってしまうのです。

先に私は、イオンは水の中にある、と申し上げました。確かにあります。でも体内にあるイオン量と比較しますと、それはきわめて微量なものなのです。私たちの体内にイオンが百あるとするならば淡水の中にあるイオンは一なのです。イオンは電荷ですので高いところから低いところへ流れる性質をもっていますので、体の中のイオンは淡水のほうへ出ていってしまうのです。一番湯でも二番湯でも、しまい湯であっても、イオンは体外へ出てしまいます。つまりお風呂へ入るということは私たちの体内のイオンを流出させているということになるのです。

こう考えていきますと、普通のお風呂よりも、シャワーのほうがよい、と言えましょう。シャワーは皮膚面の汚れを洗い流すだけだからです。汗の成分である食塩は強電改質ですので湯の放射だけで流れ落ちてくれるからです。だからといって私たちはシャワーを浴びるだけではお風呂へ入った気分にはなれません。やはり湯ぶねの中でどっぷりと顎までつかり、存分に手足を投げだし、快いアクビにまぶたをうるませたいではありませんか。

もっと理想をいうならば、お風呂の中で体内のイオンを流出させずに、逆にイオンを体内へ送り込んでやることはできないものでしょうか。その方法があるのです。それは温泉なのです。


4-2病気に効く温泉
ここで温泉の効能というものに目を向けてみましょう。

経済的な理由で医師に診てもらえなかった昔の人は、よく湯治と称して温泉へ出かけていきました。病気、あるいは病後の体力回復に温泉の果たす効能は、昔からよく知られております。傷ついた鳥や動物が温泉で治癒した、という話は各地に伝えられており、「鹿の湯」とか「鶴の湯」「鷺の湯」「白猿の湯」などという名が現在も残っております。意志をもたない動物や鳥たちは温泉で治癒し、その効果を人間が知ったのです。

胃腸の名湯として知られるところをざっとあげてみますと、関東では、群馬県磯部温泉(重曹を含む強食塩泉)、四万温泉(石膏泉、弱食塩泉)、万座温泉(硫黄泉、ヒ素を含む酸性明ばん泉)、山梨県の西山温泉(硫黄を含む食塩泉)、東北では岩手県の夏油温泉(石膏泉、硫化水素泉)、九州では大分県の湯ノ平温泉(弱食塩泉)、や筋湯(単純泉)などがよく知られています。

浴用のほか飲用のもあり、温泉を飲むことによって消化器の粘膜や分泌を支配している自律神経の緊張を調整し、消化器能を高めてくれるのです。

中風、動脈硬化、高血圧などには高温度でない硫黄泉、石膏泉、放射能泉、芒硝泉などがよい。血管の拡張、鎮静に効果があり、昔から「中風の湯」はぬるい湯です。最も有名な「中風の湯」といえば、長野県の鹿教湯温泉でしょうか。温泉療養所や研究所などの施設もそろっており健康保険もきくので人気の高い温泉です。

脳溢血のあとの療養にも温度の低い温泉がよいわけで、栃木県の板室温泉、山口県の俵山温泉の効能の高さも知られています。とくに俵山温泉はリウマチで歩行困難な方にも効く西の横綱級です。また静岡県伊豆の畑毛温泉や韮山温泉などもリハビリテーションの施設があり、神経マヒ、脳卒中の方の温泉療法、運動訓練に盛んに利用されています。

呼吸器の疾患にも温泉療法がとり入れられています。呼吸器病といってもいろいろありますが、温泉療法で主に効果があるのは慢性気管支炎、ぜんそく、肺気腫、咽喉カタル、鼻カタルなどです。入浴、陰陽、うがい、吸入などによって気管支の粘膜を溶かし、繊毛運動を助け、痙攣を緩める効果があります。

呼吸器疾患に効としてく有明なのは須川温泉(岩手県)で、標高一二〇〇メートル。泉質は一種の強烈な酸性泉、三週間以上の湯治は禁じられているほどですが、ドライな空気、オゾンの豊富さも呼吸器疾患によい影響を与えているのでしょう。

このほか長野県の中房温泉(硫化水素を含む単純泉)、新潟県の関温泉(食塩泉)なども呼吸器疾患の菱洋で知られております。

このほか「美人の湯」といって肌をなめらかにする群馬県の川中温泉や和歌山県の竜神温泉、不妊症の女性に人気のある山形県五色温泉、福島県熱塩温泉、新潟県栃尾又温泉など、病名にあわせて列記していくと枚挙にいとまもないほどです。


4-3

なぜ温泉は体にいいのか

いうまでもなく温泉というのは火山の地下にあるマグマによって地下水が暖められ、地中のいろんな物質を含んで地表に噴出したものです。

私たちは温泉にいって浴室や脱衣所に掲げてある温泉の分析表を目にします。その温泉はどういう物質をどれくらい含んでいるか、という表示です。そして、そこにナントカイオン、カントカイオンというおびただしいイオンの文字をみるはずです。温泉は私たちにイオンを充電してくれているのです。

私たちが温泉に入ると硫化水素、炭酸ガスなど温泉のもつガスが皮膚を通して体内に入っていくことは古くから知られていましたが、さらに研究が進められた結果、温泉の中にあるカルシウムイオン、ナトリウムイオン、さらにクロール・ヒドロ炭酸、硫黄などのイオンが体内に入っていくことが実証されました。それによって私たちの自律神経の能力は、アップされ、腸のぜん動機能をたかめ、血管や気管支の役割を修正し、ホルモンの分泌を盛んにしてくれるなど、著しい効果が実証されているのです。


4-4

ぜんそくと温泉

昭和四十四年五月のある晩、私は国道1号線を西に、愛車のハンドルを握っておりました。助手席には家内がまどろんでいました。山陰の例の浜坂の実家へ行った帰り、私は家内を誘って山陽道へ出たのです。私は海軍生活をしていた一時期、呉の町にいたことがあって、その町が懐かしかったのと、家内にも一度呉の町を見せてやりたかったのです。

呉の町をみてそのまま私たちはさらに西へ向かいました。どこへ行くというあてもなく、ただ西へ西へ車を走らせていたのです。助手席の家内は疲れて眠ってしまいました。でも私は眠るのが怖いのです。

当時私はぜんそくの持病で幽鬼のような形相をしていました。寒い場所から暖かい場所へ入ったり、皮膚にちょっと虫がたかっただけでぜんそくの発作が起こるのです。せきが出ると軽いときで一、二時間、重いときは一週間、十日とつづくのです。ぜんそくを患った方でないとその苦しみはわかっていただけませんが、息を吐くことはできても吸うことができず、首を絞められるような苦しさです。せきこみがつづいて気管支が破れ、吐血したこともありました。もちろん半年以上も入院をしました。転々と医者通いもしました。でも治りません。転地療養もしてみましたがダメでした。医者は、
「アレルギー体質だから」
といって注射をし、薬をくれるだけです。

塩酸エフェドリンに代表される薬です。この薬は血管を緊張させ、血圧を上げて興奮させる薬です。その結果、薬の副作用で私の体はボロボロになってしまい、歩くこともできず、家の中をひじをついてはいまわっていた時期もありました。発作止めの注射は静脈に針の入る余地がなくなり、足にまで注射をしました。足の指の間に注射をするのです。「治してください」といっても、医者は「アレルギーだから」という言葉を繰り返すのみです。

その言葉に私は突き放された冷たさを感じるのです。アレルギーとはギリシャ語で「不可思議な現象」という意味です。不可思議な現象だから医師には治療の責任がない、ということなのでしょうか。私は昭和三十六年から

八年間の年月をぜんそくで苦しみ抜いていたのです。眠ると発作が起き、起きると注射です。ですから眠るのが怖いのです。眠らずに私はハンドルを握りつづけ、関門海峡を通り抜け、どこへいくという目的もなく車を走らせているうちに夜が明けてしまいました。

夜明けの丘陵地帯に白煙が無数にのぼっているのを見て、私はそこへ車を向けました。行ってみると、そこは温泉でした。あとでわかったのですが、そこは地獄めくりの湯治場の近くでしたから別府郊外の鉄輪温泉であったのかもしれません。

私はそこの共同湯へ入ってみました。えもいえぬ爽快さでした。かつてないほどの心の安らぎをおぼえたのです。私は洗い場に寝そべり、湯をすくって体にかけながら、いつのまにか眠ってしまいました。まる一昼夜眠らずに運転してきた疲れが一度に出てきたのでしょう。せいぜい三、四十分の眠りでしたが、深い深い眠りでした。

私はこのとき初めて温泉の効能にふれた思いがしました。あれほど不安を抱いていた眠りに落ちても、ぜんそくの発作は起きなかったのです。

もちろん初めて温泉へ入ったわけではありません。私の生まれ育った浜坂も温泉町です。その近くにもたくさん温泉がありましたが、私はそれまで温泉がこんなにいいものだとは思っていなかったのです。


4-5

入湯剤 Hamax−Z の完成

私は三朝温泉へ行ったときのことを思い浮かべてみました。三朝温泉は鳥取県にある温泉でラジウムの名湯として知られています。三朝という名も「三日目の朝には病気が治っている」という意味で名付けられたといわれております。その三朝温泉でたまたまいっしょにお風呂二は行っていた土地の老人が私にこういいました。
「私は九十六歳だが、八十年も前の若いころはもっと湯の成分がっ濃くて病気の治りも早かった・・・・・・」

観光ブームによる旅館の乱立、温泉の乱開発で泉質も低下したのかもしれません。これは、ほかの温泉上でもよくみられる現象です。

そこで私は、一般の温泉よりも五倍くらい濃度の高い温泉はできないものか、とイオン入湯剤の研究を始めたのです。手当たりしだいにいろいろな方法で、いろんな入湯剤をつくってみました。

たとえば、つぎのようなものです。

 T、植物よりイオンを抽出する事を考え、ミカンの皮、ユズ、ショウブ、海草などを入れてみる。

 U、土が水に溶解するとイオンが遊離するという学説に基づき泥水入湯法(このときは皮膚に泥が進入して後    の始末に閉口しました。寝具が汚れるのでムシロを敷布団とする等、とても他さまには見せられぬ姿です )。

 V、金属塩類を数種類混合したイオン水(金属塩類の投入量が不明なため全身が腫れ上がって死ぬ思いをしま    した)。

 W、各地の温泉で産出される湯の花のの選別、混合。

 X、濃縮温泉水、またはそれに加える薬草などの選別、混合。

これらの体験をもとに二年がかりで昭和四十六年に入湯剤 Hamax−Z を完成させたのです。

この入湯剤の成分は、アルミニウム、鉄、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、硫黄などの塩類をもつ粘土、温泉の湯の花、そしてセンキユウという薬草です。

 〔入湯剤 Hamax−Z の成分〕

 酸化カリウム(K2O)                  〇.〇四%

 酸化ナトリウム(Na2O)                〇.〇四%

 酸化マグネシウム(MgO)               〇.六一%

 酸化第二鉄(Fe2O3)                 六.四七%

 酸化アルミニウム(Al2O3)            一四.三六%

 酸化マンガン(MnO)                  〇.二一%

 三酸化硫黄(SO3)                 五〇.〇三%

 二酸化ケイ素(SiO2)                 一.九七%

 遊離硫黄(S)(コロイド状)               一.八〇%

 水分(H2O)                     二四.〇七%

 不溶性夾雑物                     〇.四〇%

                           計  一〇〇%

私は入湯剤 Hamax−Z に温泉のエキスを凝縮させ、普通の温泉の四〜五倍の泉質効率をあげる工夫をこらしてみたのです。この入湯剤 Hamax−Z は昭和五十三年六月、医薬部外品として「アセモ、荒れ性、うちみ、肩のこり、神経痛、湿疹、しもやけ、ただれ、冷え性、疲労回復、腰痛、リウマチに効く」として厚生省の製造・販売認可を受けています。                  


4-6

家庭でできる温泉療法

一般のご家庭にある浴槽はだいたい一人用ですので湯量は百五十リットルから二百リットルです。そこへ入湯剤 Hamax−Z を投入するには四十〜五十グラム(容器の蓋に軽く一杯)が適当です。お風呂の中の湯はたちまち海の色の青さに変わり、においもほとんどありません。

ただ浴槽の底に多少の沈殿物が生じます。これは入湯剤の成分である薬草の繊維や細かい粒子です。私たちはお風呂の中のお湯は透明でなければならない、という固定観念をもっているので、当初やや抵抗を感じる方がおられると思います。特に女性の方はそうでしょう。その方たちは「泥んこ美容法」を思い出してください。よくテレビなどでみかけますが、全身に泥を塗りたくり、肌を若返らせるという美容法です。女性は肌を美しくするためには高いお金を払って全身に泥を塗ってもらいます。その効果は私も認めます。泥がイオンを含んでいるからです。理にかなった美容法だと思います。

女性は肌を美しくするために泥まみれになることもいといません。それを考えるなら、多少、お湯が濁るくらいは問題にならないでしょう。ましてイオンのお風呂は美容の泉、健康の薬湯なのです。

入湯は朝晩二回、なるべく長時間(三十分から一時間)つづけることが理想的です。なるべく多くのイオンを体内に充電してやるためです。したがって、お湯の温度も三七、八度と低いことが望ましいわけです。特に神経痛やリウマチでお悩みの方はお湯を人肌程度にして、なるべく長時間の入湯を心がけてください。

また冬の寒いときや、糖尿病。婦人病、ぜんそく、それに極度の便秘症の方はお風呂から出るまえにお湯を熱くして、五分ほど体を温めるとよろしい。高血圧、動脈硬化、老人の方は低温療法に徹してお湯を熱くしないことです。

Hamax−Z を投入したお風呂に入りますと肩凝り冷え性のかたなどには効果があります。一浴、体がポカポカと温まり、ぐっすりと眠れます。ただし皮膚に湿疹のある方や肌の荒れ性の方は最初に Hamax−Z の濃度を二分の一か三分の一に薄め、様子を見ながら少しずつ濃度を上げていくようにしてください。 Hamax−Z は強酸性のイオンだからです。 その日の入浴が終わってもお湯は捨てないで、二、三日沸かしなおして利用できますし、お湯の効能も変わりません。ただ、沈殿物や垢などでもし不快ならば、とりかえてください。

Hamax−Z はまた強酸性ですのでタイルやホウロウのお風呂の場合、多少黄色く変色しますので、ほんとうならばステンレス製の浴槽が最もよいのです。しかしタイルやホウロウの浴槽でも二百リットルのお湯に五十グラムの Hamax−Z ならお風呂のカマを傷めるようなことはありません。浴槽が茶色くなってしまったからといって、奥さまは目くじらをたてることはなく、ご主人の健康やご自分の美容と、どちらが大切であるかをご理解いただきたいものです。

私は女性の美容のために Hamax−Z という入浴剤をつくったのではなく、あくまで自分の病気を治すことが第一目的でしたが、たまたまその結果が美容にも著しい効果のあることがわかったのです。この入湯法をご家庭の生活の中に組み込んでいただくだけで皮膚の老化を防ぎ、肌を美しくしてくれます。この福音を一人でも多くの女性におわけしたいのです。


4-7効果のあった例

Zイオン入湯健康法で効果のあった具体例を報告いたしましょう。まず、最初は患者からの手紙です。

  東京都中野区に住むSさん(女性・OL)の場合=ぜんそく

そのころの私は本来ならば青春のまっさかりの高校三年生。ところが現実はぜんそくの発作が年々多くなり、しかもそのつど病状が重くなっていて、ほんとうに夢も希望もないお先マックラな日々でした。

いつのころからか薬はきらさずに服用していて、その効果は日増しに薄れていきました。

ぜんそくというのは、発作がないときは常人と全く変わらず、運動もできます。ところが高三のころは全く無理がきかない身体になっていまいた。たとえば体育の授業でトラックを軽く二、三周すると苦しくなり、翌日から一週間の欠席です。また、試験勉強などで深夜二時ごろまで起きていると、やはり欠席につながる発作がおきてきます。そして、だいたい一日程度の軽い発作が週に一回はあり、月に一回は重い発作(一週間か十日)が起こり、入院したこともありました。そのたびに休学を考えるありさまでした。

事ぜんそくに関しては人がよいというものは何でも試してみました。名医といわれる先生、あちこちの開業医、ハリ、キュウ、指圧、そしてアロエの葉や鶏がらなどの食事療法もやってみました。どれも効果はかんばしくありません。むしろ症状を悪化させるものさえありました。

だからZ式健康法のことを聞いたときも、あきらめが先立ち、行く気にはなれなかったのですが、大きな発作に襲われて母が私を無理やり岡部先生のところへ連れて行ってくれたのです。昭和五十一年八月のことでした。

そして入湯法を始めたのですが、これは大変なことでした。というのは私の家には浴室がなかったのです。ですから六畳間にビニールを敷き、お風呂桶を置き、その中へ別に沸かしたお湯を入れるのです。お風呂おけにいっぱいのお湯を沸かすのはまったく大変なことなのです。私は家にお風呂のある人をどんなにうらやましく思ったかしれません。お風呂桶のお湯が冷めないように、そばにコンロをおいて部屋を暖めながら入るのです。

こんな不自由な入浴健康法でした。一日一時間ずつ二回、毎日入りました。二ヶ月すぎ三カ月たっても治りません。私は何度もやめようとおもいました。そのつど励まされ、一日一時間ずつ三回お風呂に入ったりもしました。

四ヶ月目、せきの出方が少し減ってきて発作の回数も減少しそれからというものはファイトがわいてきて、一回に三時間もつづけてお風呂に入っていたことさえあります。

考えてみますと、私のぜんそくは、もとは百日ぜきからでした。そして投薬を受けるようになってから悪くなり、ある日”新薬”を注射され、とたんに様子がおかしくなったのです(昭和四十六年)。その後もいろいろなところで何の説明もされないまま長期にわたる体質改善(S喘息研究所ほか)や特効薬投与など受けました。薬の弊害が騒がれたのはそれよりあとのことで、ほんとうにアトの祭りでした。その場の苦しさに負け、体に悪いとしりながら薬に手を出していた私もいけなかったのですが、Zイオン入湯健康法で完全に治ることができ、ほんとうにありがたかったです。十数年苦しんできたものがこんなに早く治って夢のようです。ほんとうに心から感謝しております。

つぎは皮膚病の例です。

  静岡県賀茂郡に住む少年(高校生)=皮膚病

昭和五十年十月ごろ、静岡の伊豆から母親に連れられて高校一年生の少年が私のところへやってきました。全身を包帯で巻き、目だけ出している異様な姿でした。全身に湿疹ができてかゆくて仕方ない、ということを私に訴えるのです。

包帯をとった少年の裸身をみせられて、私は思わず息をのんでしまいました。少年の全身の皮膚がピクピク動いているのです。動いているところの皮膚をピンセットでそっと剥いでみると、膿の中からウジが出てきたのです。少年は体にウジが何百匹となくわいているのです。そのウジが蠢動するたびにかゆくなるのです。

一度かゆくなりだすと、少年はそのかゆさで七転八倒し、発作状態になるのだそうです。まったく、無理もない状態でした。体の中からウジがわいて出る、そんな身の毛のよだつ恐ろしい皮膚病もあるのです。

母親に尋ねてみますと、風邪が元で体に湿疹ができ、それがこんな状態にまでなってしまったというのです。もちろん何人もの医師に診てもらい、そのつど薬をもらってのんだり、塗り薬をつけてみたりもしたそうですが、一層悪化するだけで、湿疹は全身にくまなく広がり、地獄のような苦痛が始まった、というのです。

少年の全身の包帯は、そのかゆみどめのためだったのです。発狂状態になって転げまわる我が子の姿を見るのはかわいそうで仕方ない、と母親は申します。少年は自殺さえしかけ、又いつ自殺を企てるかもしれないと、母親は心配で心配で見ていられなかったそうです。むろん学校は休学中でした。たまたま私のうわさを聞いて母親は少年を連れて伊豆から訪ねてきてくれたのです。

私は、その母子に入湯剤を与え、Z式健康法をすすめて帰しました。帰り際に
「週に一回は、顔を出してください」

といったところ、三回ほどはまじめに来てくれたのですが、以後二ヶ月間ほど音信がなくなったのです。心配で電話で様子をうかがい、わかったのですが、Z式健康法を始めてまもなく、湿疹が増大してきたので、これは効果があるのだと思い、濃度を上げて一日五回入浴をつづけたそうです。始めて一ヶ月後、湿疹は最高点にまで増大し、ついに発狂状態となって入院、退院を繰り返していた、というのです。そして
「あんな入湯剤はもうコリゴリだ」
とおっしゃるのです。

私は母親をなだめ、もう一度だけでいいから息子さんを連れてきてくださるように懇願しました。私自身、責任を感じていたからです。幸いにも母親は考え直して、少年を連れて私のところへまもなくやってきました。遠方でしたので、今度は私のところへ泊まりがけできていただいたのです。

私は自宅の風呂に、一回五十グラムの入湯剤を三分の一に減らして入れ、少年に入湯させてみました。入湯剤そのものの効果については私は確信を抱いていたのですが、 少年のような症状の方は始めてのことですので、入湯剤を少なくしてみたのです。

三分の一に減らした入湯剤でも少年はかゆみを訴えました。次は四分の一にしてみました。またまたかゆみを訴えられて、さらに五分の一の量にしてみました。始めてかゆみを訴えずに入湯したのです。私は数日間、その量で少年に入湯を繰り返させながら、分量を四分の一に上げてみました。それをまた五分の一に戻してみる・・・・・・。こうして一歩後退二歩前進しながら、少年の症状に合う適量をみつけだしていったのです。この少年の場合、五分の一の入湯剤が適量でしたが、私はその量で入湯をつづけさせながら様子を観察し、慎重に分量を四分の一、そして三分の一と次第に増やしていきました。一進一退、一喜一憂でした。こうして規定量である五十グラムに達したところで家へ帰し、その量での入湯法をつづけていただいたのです。伊豆といえば温泉がたくさんあるところなのに少年は私の入湯剤を使って熱心に入湯をつづけてくれたようです。一年ぶりに私のところへ現れた彼は、活力旺盛な輝かしい少年の肌になっておりました。まことに惚れ惚れするような輝きであり、私はうれしさでいっぱいになりました。

私は先に「皮膚に湿疹のある方や、荒れ性の方は、湯剤を薄めて、様子を見ながら濃度を上げてください」と書きましたが、それはこのときの体験からなのです。ただ単に湿疹といっても、この少年の例のように凄惨 な症状の方もおられるからです。私はこの少年から貴重なことを学んだ思いで、この少年にむしろ感謝をしています。

つぎも患者からのたよりです。

  埼玉県川越市のMさん(五十六歳・男性)の場合=胃痛

私は生まれつき胃腸が弱く、年中医者通いをしていました。

昭和四十六年の夏、胃腸病院で検査を受けましたところ、「入院して手術を受けるように」といわれましたが、私は胃の手術がいやで拒否しました。そして四年後の昭和五十年、また胃の痛みが激しくなって川越市の病院で胃カメラその他の検査を受け、診断は以前の病院と同じで「手術をしなければいけない」といわれました。でも私は胃を切らないですむ方法はないかと考えていて、やはり手術はしませんでした。昭和五十五年四月、またまた胃痛が激しく我慢できなくなって診断所を訪ねたところ「悪性ですから一日も早く胃の三分の二を切らなければ手遅れになる」といわれ、ふたたび病院を紹介されました。私はついに観念して手術を受ける覚悟をし、五月からの入院を予約したものの、まだ決断しきれずに入院を延ばしていたのです。

その後、Zイオン健康法というのを知り、五十八年三月からそれを始めてみたのです。

一日一回の入湯で約一ヶ月つづけてみましたが効果がなく、一日三回にして三十分ずつ入湯してみました。湯疲れでフラフラになって、家族からやめてくれといわれ、十日ほど休んだこともあります。でも入湯していた方が気分がよいので、お湯をぬるくして長湯をつづけていたのです。五十日目あたりから体調がよくなり、七十日目には食欲も出て来たのです。それまでは無理に食べていて、食後も必ず胃に重苦しさがあり、食事をするのが怖かったくらいなのです。三ヶ月ほどすると「顔色がよくなった」と友人たちにいわれ、四ヶ月後、初めての仕事(大工)に復帰したのです。もしこのZ式入湯健康法をもっと早く知っていたら、医者通いの憂鬱な人生もなかったとおもい、残念な気もします。そのぶんこれからの人生を大切にいきていくつもりです。

  茨城県川島町のSさん(主婦・六十二歳)の場合=リウマチ・糖尿病

私は二十年前からリウマチ、神経痛、関節炎にされ、そのうえ糖尿病まで出てきて、自分の健康はあきらめていました。昭和五十五年の秋、Zイオン入湯健康法を知人に紹介されました。温泉がリウマチに効くことはきいていましたが、経済的な事情で温泉へも行けなかった矢先でしたので、家で温泉に入れるというのでやってみたのです。

Hamax−Z 入りのお風呂はとても体が温まり、いい気分でした。それまでは夜、リウマチが痛くなると、家族に迷惑をかけないように薬をのんで頭から布団をかぶって痛みに耐えていたのですが、イオンのお風呂に入っているときは痛みがないのです。

でも、お風呂から出るとやはりまた痛くなってくるのです。薬をのむよりは、と思い、朝四時ごろからお風呂に入り、六時頃まで入る週間をつけたのです。一年ほどたったでしょうか、不思議に痛みがすっかりなくなっていて、それまで大変だった階段の上り下りも平気になっているのです。夜中にトイレへ起きることもなくなってきました。知らない間に、いつのまにかリウマチの痛みがなくなって不思議でたまりません。やはり入湯のおかげだと思います。家族もびっくりしていて、いまでは家族もみんなイオンのお風呂を愛用しております。




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