| 胃腸の活発な働きが健康の基本であるとわかったとき、私は巷につたえられているいろいろな宿便取りの方法を試みてみました。でも効果はありませんでした。病弱だった私の体質に合わなかったようです。民間療法の中に、マコモという蒲(ガマ)の穂を陰干しにして煎じて飲む療法があるのを知り、それも試してみました。また、笹の葉やヨモギも食べてみました。それらも効果はありませんでした。
私の腸壁にへばりついている宿便はよほど頑固だったのでしょう。いろいろな民間療法に挑戦してみても、おなかはいっこうにスッキリしませんし、食欲もわきません。
宿便とはいったいどんなものなのだろうか。どうすればそれを取り除くことができるのだろうか。私は考えました。考えてみてもわかりません。実際に自分のおなかを切開して腸を取り出してみるしか宿便の正体を知る方法は無いのでしょうか。私の知る限り、宿便を研究している医師もいませんでした。
私は畜産組合へ足を運び、解体されたブタの腸をたくさんのぞき込んで、ブタの腸の内面と宿便を観察し、分析し、どうしたら宿便をとることができるかを研究しました。
いろいろと実験をしてみた結果、腸に固着している宿便を取り去るにはガソリンが一番手っ取り早い、ということがわかりました。でも、ガソリンを人間が飲むわけにはいきません。ガソリンは確かに溶解力は抜群ですが、逆に強すぎて体内の細胞まで溶かしてしまいます。これでは元も子もありません。
醤油も溶解力は強いのですが、これも役には立ちません。醤油を飲みますと、胃腸の粘膜がただれたり、けいれんを起こしたりするからです。たくさん飲むと人間は死んでしまいます。
ガソリンや醤油に代わるものは何か。 それは水でした。 |